「キャリアアップ」とか「スキルアップ」という言葉に敏感になって「今の自分ではダメだ、もっともっと資格や経験を積んで雑誌に載る様なかっこ良く働く女になる!」この様な思いというか呪縛にとりつかれた様になって現状に不満ばかり抱いていた数年前が懐かしく思えます。
10年間勤めた会社をその様な思いで退職した後、思うようにいかず転職を繰り返していました。今思えば新卒で入社して同期が100人以上いて、文句言いながらも本当に恵まれていたのだなあと思います。前回のコラムの時に入った会社(紹介予定派遣)はあまりに合わなすぎて2ヶ月足らずで辞めてしまいました。ここでは書きませんがけんか別れではなくお互いに話し合って出した結果なので後味は悪くないです。
自分は本当に我がままなのかもしれないけれどあまりにも大きな不満を抱えていては決していい仕事はできないし、「仕事ができる、できない」ではなくて「相性」なのだと思います。裏表がありすぎたり、バランスがあまりにも崩れている職場ってあると思います。最近働き始めた会社は表向きはとても華やかだけど仕事自体はかなりハード。朝礼はかなり気合が入っていて「怖い」と思う人には地獄かもしれません(笑)
自分で自分を守ったり切り開いたりする事が苦手だと参ってしまう職場かもしれません。
それでも裏表がなく明るく元気。立場が上がる人ほど元気にスタッフを盛り
上げている。
私にはそういう所に身を置いた方が自然な自分でいられる気がします。何よりもオフィスがお洒落、女性は服装が自由で自分なりのお洒落を楽しめる!過度な干渉はしないけれど挨拶などのコミュニケーションはきちんとしている。ミーハーな理由かもしれないけれど固くならずにいられるってこんなに楽なのって思える。
まだ日が浅いけれど昔みたいに肩の力を入れずに好きな事に取組んで「お金を頂く」こんな楽しい事はないなと思っています。
どんな組織にも苦手な人や嫌な事はあるのが当たり前だとは思うけれど「どういう自分でいたいか」を第一にしていれば何があっても大丈夫だと思いますよ。
30歳を過ぎてからの数回の転職。職種によっては年齢で不利になる場合もあるかもしれませんが「こういう自分でいたい!」という強い思いがあれば必ずいい職場、仕事は見つかると思います。
自分の人生、いい事も悪い事もあって当たり前。しばらく不安定な状態もあったけれど、素敵な出会いも沢山あったし自分がやってみたい事を経験できたので後悔はしていないです。前回のコラムの時に家族に「障がい者がいてその事に引け目を感じていて福祉に関係のある仕事をしようと思った」と書いたけれど、どこか無理していたのかなと思います。
人として街で困っている人がいたら自然に手を貸したり自分も困っている時には貸して欲しい。実家に帰った時に楽しく家族と過ごせればそれでいいなと思います。
何よりも「いい状態の自分」でいる事。これが大切だと思います。人として
の基本ができていれば大抵の事は乗り切れると思いますよ。