きゃりあ・ぷれす

りーだーず・ぷれす
「自分で何かをやりたい」「発信したい」と考える
『きゃりあ・ぷれす』読者による連載コラムです。
各担当者がそれぞれのテーマをに沿って、
思いを綴りながら、自らを成長させていく過程は、
共通の悩み・興味を持つ読者の皆さんにとっても、
共感を持ってお読みいただけると思います。
ご意見やご感想、質問などもお待ちしています。
みのむし さん
『これが私の生きる道?』〜山里暮らしで見えてきたこと〜
第9回
夏休み目前
蛍の季節も終わり、蒸し暑い日が多くなってきました。
道路工事で川原が大幅に削られたため、蛍が飛ぶのか心配でしたが、数は減ったものの、今年も蛍の光を楽しむことができてほっとしました。蛍の光って不思議ですね。じっと見ていると吸い込まれそうになります。
さて、こちらに来てから、毎年、「今年の天気は少し変だな」と思っていたですが、毎年少しずつ違うのだと気づきました。街中にいたときは、暑い、寒いくらいしか感じていなかったのですが、こちらに来てからは、花や野菜の育ち具合、動物や虫の様子、霜や雪や雨の量、川の様子の変化を感じるようになり、「そろそろジャガイモを植える頃かな」「そろそろ蛍が飛ぶな」と思うようになりました。
今年は冬の寒さはそれほどではなかったものの、春先になかなか暖かくならず、4月に入っても霜が降りる日があったりして、全体として気温が低めでした。雨も多く、野菜の種まきや苗を植えるタイミングを見計らうのがとても難しいです。まあ、私はいい加減で、周りの畑の様子を見て、「夏野菜を植え始めたな」、「ジャガイモを収穫してるな」と思ってから行動に移るので、いつも一足遅れ気味です。その上『自然農』なるものを目指して(?)いるので、あまり草は刈らず、肥料もほとんど入れず、農薬も使いません。結果として、畑は草がいっぱい、虫もいっぱいで、近所の人には「草刈や〜」「肥え、入れたりや〜」、「消毒せんと」とありがたいアドバイスをいただくのですが、「は〜」とあいまいな返事をしています。自然農で、ある程度の収穫ができるようになるには、畑の状態によって違いはあるものの、5年から7年はかかるそうです。畑にまかれた化学肥料や農薬が抜けて、自然のバランスが取り戻されるには時間がかかるのですね。私がこちらに来て畑を始めたのが3年前なので、まだまだ時間がかかりそうです。私のようなお気楽な菜園は「収穫できたらラッキー」でいいですが、自然農で出荷されている農家の方の努力には頭が下がります。もちろん、普通の農家の方も大変なのは変わりありませんし、とても感謝しています。


今は、プチトマトやインゲン、ナスがぼちぼち収穫できるようになりました。といっても、ほんのちょっとですが、自分で作ったものとなると、小さくても形が悪くてもなんだか嬉しくて、「どうやって食べよう」と考えるのも楽しいものです。トマトなんかは、洗ってそのまま食べるのが一番おいしいので、あっという間になくなってしまいます。自分で作ったものも買うものも含めて、こちらでは野菜がとてもおいしいので、こちらに来てから野菜中心の食事になりました。肉や魚をまったく食べないわけではないですが、野菜とご飯とお味噌汁といった食事が多いです。以前からマクロビオティックや菜食に興味があって本を読んだりしていたのですが、気づいたら自然にそれに近い食事になっていました。風邪を引いたり、体調を崩すことも減ったように思うので、ありがたいことです。

本格的な夏はこれから、体調に気をつけて楽しみたいですね!