月の満ち欠けカレンダーで出産との関係や旧暦を確認！月の満ち欠けが起こる理由や月食との違い

◆そもそもどうして月が見えるのか？

月が形を変える理由を理解するには、まず、私たちの目に月がなぜ見えるのかについて知っておく必要があります。なぜなら、月は自ら光を発しているわけではないためです。

恒星である太陽は、自ら光を発しますが、惑星である地球や衛星である月は、自ら光を発しません。光を発しないにも関わらず月が光って見えるのは、太陽からの光を反射しているからなのです。月そのものの形が変容しているわけではなく、光の当たり方によって見え方が変わっているということです。

◆どうして月が満ち欠けをするのか？

月が満ち欠けをするのは、端的にいうと月への太陽光の当たり方が日々変化するためです。それではなぜ、月への太陽光の当たり方が刻々と遷移するのでしょうか。その理由は、単純に月が動いているからです。

まず私たちが住む地球は太陽系の惑星であり、太陽の周りの軌道を常に回っています（これを「公転」と呼びます）。そして地球の衛星である月も、地球の周りをぐるぐると回っているのです。

月が地球の周りをぐるっと1周するためにかかる時間は、約1カ月です。この1カ月の間に、光源である太陽と月の位置関係が変動し、そのため光が当たる場所も遷移します。

◆月の満ち欠けの流れ

月は、全く光が当たっていない状態の新月から始まり、向かって右側から徐々に見える面が増えていきます。そして地球から見える面全てに反射する満月を経て、今度は右側から徐々に暗くなっていきます。そして最終的には、また新月に戻っていくのです。

月の公転の周期が約1カ月であるため、視覚的な形の変遷も約1カ月（約29.5日）で1周します。

株式会社パンゲア/旧暦美人プロジェクトが販売する旧暦手帳や旧暦カレンダーなら、月の変遷を毎日確認できます。自然の流れに合わせた体調管理にご活用ください。満月の日には出産が増えるとされており、妊婦にとっても重要です。

◆月食とは

月食とは、月が地球の影に入ることで見られる現象です。「太陽・地球・月」の順番に並ぶことで、月が地球の影に入り、太陽からの光が当たらなくなった部分が食べられてしまったように暗く見えなくなります。

月食は、影の濃さによって「本影食」と「半影食」の2種類に分けられます。そして本影食はさらに、月が完全に地球の裏に入ってしまう「皆既月食」と、一部が隠れる「部分月食」に分けられます。

月食が始まると地球の形に丸く欠け、影は常に一定のカーブを描きます。

◆月食との違い

月食との違いを端的に整理すると、以下のとおりです。

• 満ち欠け：太陽の光が当たる部分が変遷すること
• 月食：月の一部または全部が、地球の影に隠れて暗くなること

月の満ち欠けが約1カ月単位で定期的に起こるのに対し、月食は年に2回ほどしか発生しません。月食が発生するのは、「太陽・地球・月」の順番で一直線に並んだタイミングのみだからです。

月の満ち欠けと月食を混同してしまう方は、それぞれの理由について上記のように整理してみることをおすすめします。