【旧暦手帳】暦象とは？満月などの月と出産の関係

◆日の出から南中、日の入りまで

日の出も日の入りも、海抜0メートルの地平線に太陽の上端が接して見える時刻のことです。ただし、大気中の屈折により、実際よりも日の出は早く、日の入りは遅く見えます。

日本において日の出が一番早い時期は夏至の約1週間前、一番遅いのは冬至の約15日後です。そして日の入りが一番早い時期は冬至の約15日前、一番遅い時期は夏至の約1週間前だと言われています。

太陽の中心が南側の子午線上に来ることを、「南中」と呼び、南中時には、太陽の高度が1日で最も高くなります。日本においては、東経135度に位置する明石において太陽が南中する平均時刻が「正午」です。

◆月の出から南中、月の入りまで

月の出も月の入りも、月の中心が地平線に接して見える時期を指します。月の出入の時刻は、時期や月の位置によって変化します。月の南中とは、月の中心が南側の子午線上に来ることです。

月の出入の時刻は、平均で51分ずつ遅れます。

◆昼夜の長さ

昼間とは日の出から日の入りまでの期間のことであり、夜間とは日の入りから日の出までの期間のことです。ただし、一般的に言う昼間・夜間には、薄明・薄暮の時間帯も含めます。

夏至の日には昼間が最も長くなり、冬至には最も短くなります。

◆潮汐

潮の干満（満ち引き）は、主に月の運動によって起こります。地形によっても異なりますが、通常は1日の間に満潮と干潮を2回ずつ繰り返します。同一地点における、月の南中後の干満までの平均時間は一定です。

◆朔弦望

朔弦望（さくげんぼう）とは、朔（新月）・弦（上弦または下弦の月）・望（満月）をひとまとめに示したものです。太陽と月の方角が等しくなったときが朔、月と太陽の角度が0度になった状態が弦、180度になった状態が望です。

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◆平均妊娠期間

平均的な妊娠期間は265.8日であり、平均朔望周期（29.53日）の約9倍だとされています。一般的には「妊娠期間は十月十日」と呼ばれますが、これは直前の月経の始まりからであり、実は平均妊娠期間とは異なります。

◆出産時期

新月や満月の時期には、出産が増加すると言われています。大潮が大きく関係しているとされており、出産率はなんと1割程度も上がるとしている精神科医もいるほどです。満月と新月の日には、海水が月に引かれる強さが最大になります。そのため、海水と同様の成分を持つ羊水も、影響を受けている可能性があるのです。妊娠期間と朔望周期の関係などをみると、出産と月の周期には関係があるとしても不思議ではありません。