みなさんは、桃の花咲く時期をご存知ですか?
正解は3月下旬〜4月中旬。
なんとなく、あれっ?と思った方はいらっしゃいませんか?
え??4月?? 桃の節句は3月3日。
だから、桃の花もその頃咲くのじゃないの?と思われても不思議ではありません。 ではなぜ、予想と違っているのでしょう?
答えは旧暦にあります。 桃の節句は五節句のひとつ上巳の節句のことで、旧暦3月3日に行なわれる行事です。 現在は西暦の3月3日がひなまつりとして定着していますね。 そのときに飾られるのが桃の花。ですので、桃の花は3月上旬に咲くというイメージがあるのではないでしょうか。 旧暦の3月3日は西暦ではだいたい4月上旬になります。 ちなみに2008年の旧暦3月3日は西暦では4月8日。 そう、ちゃんと桃の花が咲いている時期に当たっています。
なんだか、すーっとしませんか? なんとなく不思議だなあとか、腑に落ちないなあと思っていたことが 旧暦に照らすとちゃんと辻褄があっている。 おもしろいですね。 ここでは、旧暦にまつわるたのしい豆知識をご紹介していきます。
(協力;Web こよみのページ)
◎上弦の月、下弦の月ってなあに?
新月は月の全体に地球の影が映っている状態で、
段々に地球の影がなくなっていき、やがて 満月になり、
また段々に地球の影が増えていき、最後に新月になる。
新月から満月になるちょうど真ん中、半月となったときを上弦の月といいます。 反対に、満月から新月に向かう途中、またまた半月となったときを下弦の月といいます。
月を弓に見立てたときに、弦が上を向いていれば上弦の月、下を向いていれば下弦の月 だと思っていたのですが、事はそう簡単ではないようです。
詳しくは→こよみのページをご覧ください。
◎月の満ち欠けってなあに?
月の満ち欠けとは、新月(月がない夜)から満月(どこも欠けていない状態の月が見える夜)までを1周期とした地球から見える月の姿のことです。
満月の夜は狼男が狼に変身したり(?)、
あるいは、十五夜は満月にススキとお団子を飾ってお祝いしたりで
なじみが深いのですが、新月はどうでしょう?
なにしろ、お月さまが見えないのですから、新月と言われても・・・。
月の明かりを頼りに夜道を歩いた時代ならいざしらず、
夜もなんだか明るい現代の日本では、
月のない夜もある夜も大差ないのかもしれません。
◎旧暦は新暦とどのような違いがあるのでしょうか?
新暦(=西暦)は太陽暦といって、太陽の運行を基準に定められた暦です。
対して旧暦は月の満ち欠けと太陽の周期とを組み合わせたもので、
太陽太陰暦ともいいます。
毎月の日付は月の満ち欠けで、「立春」や「春分」などの
季節の節目=二十四節気を太陽の位置によって決めている
中国起源の暦です。
◎旧暦ってなあに?
旧暦とは、どんな暦なのでしょう。
昔の日本で使われていたカレンダーです。
では、昔って何時ぐらいでしょか? つい最近?!
江戸時代まで使われていました。明治6年1月1日に現在使われている新暦(=西暦)に改暦されるまで、千年以上の間使われてきたのです。
旧暦のほうがずっとずっと長い間、日本で使われてきたのですから旧暦が我々の生活に溶け込んでいるのも無理はないのです。
先ほどのひなまつりも、旧暦の日付で行なわれていたので、そのときの季節の風物詩(桃の花)が取り込まれているのです。