【手帳】旧暦の節気と中気・恒気法と定気法の概要 月の満ち欠けはおしゃれな手帳でチェック！

◆二十四節気とは

そもそも二十四節気とは、中国の戦国時代の頃に生み出された区分方法です。1年を12の節気に分割し、その中間に中気を配すことで、合計24の区分にて季節や気候の移り変わりを表現しています。

日本でも農業関係者を中心として昔から利用されてきた区分法であり、「立春」や「大寒」などの言葉に聞き覚えがある方もいるのではないでしょうか。

◆節気と中気とは

節気と中気とは、二十四節気の区分における名称です。二十四節気では、名称どおり1年を24に区分します。そして24の区分は、12の節気と12の中気に分けられるのです。

節気と中気は交互に並び、1セットで1つの月を構成します。つまり、1カ月の前半に節気が、後半に中気が来るのです。

節気とは、1年の中で季節を区切るために用いられます。春夏秋冬の始まりを「立春・立夏・立秋・立冬」とし、それぞれの季節をさらに2つの符号で区切ります。たとえば春は「立春・啓蟄・清明」の3つの時期に分けられ、春に続いて夏が「立夏・芒種・小暑」の3つの時期に分けられるのです。

一方の中気は、月名を定めるとの役割を持った符号です。雨水を含む月は1月、春分を含む月は2月と、そのまま月名を表現します。

1つの中気から次の中気までの間隔の基準は、月の周期です。ただし月の実際の周期は約29.5日であり、中気の間隔のほうが少し長くなっています。

そのため、数年が経つと中気を含まない月が出てきてしまいます。中気がないと、月名を定められません。そのため、中気を含まない月を特別に「閏月（うるうづき）」として定め、日数と季節の調整を行います。

◆恒気法とは

恒気法（こうきほう）とは、天球上の黄道（おうどう。太陽の通り道を指します）を1周する期間、つまり公転にかかる1年間を24等分して二十四節気を定める方法です。「平気法（へいきほう）」や「常気法（じょうきほう）」と呼ばれることもあります。

公転にかかる期間は約365.24日であり、24等分すると約15.22日になります。そのため、1つの節気・中気から次の節気・中気までの期間は、15.22日ということです。中気の1つである「冬至」の瞬間を起点（0日目）として、15.22日目が「大雪」の始まり、30.44日目が「小雪」の始まりと考えます。

◆定気法とは

定気法とは、天球上の黄道を1つの円とみて、その中心核を24等分して定める方法です。円の中心核は360度であるため、24等分すると1つあたりは15度になります。つまり、節気・中気の間隔は全て15度で一定なのが、定気法の大きな特徴です。

しかし地球の公転の軌跡は楕円であるため、角度が一定でもそれぞれの節気・中気の長さは異なります。

◆現在使用されているのはどちら？

二十四節気は、現在でも毎年官報にて発表されます。それでは、現在ではどの方法で定められているのでしょうか。

結論からお話しすると、現在の節気・中気は定気法を使って定められています。現在使われている新暦の前の最後の旧暦が、天保暦です。そして天保暦が使用していたのが定気法であり、これを踏襲して現在でも利用しているとされています。