旧暦カレンダー（2022年版）には六曜や二十四節気などを記載！暦を意識して暮らそう 六曜について

◆もともと中国で時刻を表していた

中国で生まれた六曜は、「時間」を区切る際に使われていた考え方です。日本に伝承された鎌倉時代には時間の吉凶を占うために使われており、1日を6つの時間帯に吉凶を分けていました。

現在のように日の吉凶を占うことに使われだしたのは、明治時代に行われた暦改正以降で、一般に広まったのは太平洋戦争後です。

◆旧暦カレンダーの1日でリセットされる

6つの六曜は順番に規則的に繰り返されますが、旧暦の1日に当てはまる六曜はその月ごとに決まっています。そのため、月初めだけは六曜の規則性が崩れるのです。

◆旧暦カレンダーの六曜を見て日取りを決めよう

六曜の「曜」とは、星などの輝く光を意味する漢字です。星はお金を連想させることから、六曜は賭け事の吉凶を占う際によく利用されていました。その後、単純な規則性がなじみやすかったのか、広く浸透して慶事や弔事だけでなく建築関連の行事を行う日を決める際にも用いられるようになったのです。

◆旧暦カレンダーにも載っている六曜は何を示しているの？

六曜が占う吉凶は、主にその日に「やってはいけないこと」「やるとよいこと」を示すものです。また、時間帯の中でも吉凶が存在しますので知っておくと便利でしょう。

◆先勝（せんしょう・さきかち・せんかち）

先勝は、「先回りして急いで行動すると吉」とされる日です。そのため午前中に行うことは吉、午後に行うことは凶とされます。

◆友引（ともびき・ゆういん）

友引は、「友人を引き込む」とされる日です。そのため、おめでたいことはよいのですが、葬式などの不幸にまつわることは避けるべきとされています。朝と夕方は吉、昼は凶です。

◆先負（せんぷ・せんふ・せんまけ・さきまけ）

先負は、「何事も起こらないように平静に過ごしたほうがよい」とされている日です。そのため、勝負事や急用は避けるべきとされています。午前は凶、午後は吉です。

◆仏滅（ぶつめつ）

仏滅は、「物事が終わる日」とされています。悪縁を切ったり、これまでの人生をリセットしたりするには適していますが、新規事業の立ち上げやお祝い事は避けるべきとされています。葬式や法事は行っても構いません。

◆大安（たいあん）

大安は「特に問題のない日」とされており、やってはいけないことや避けるべき時間帯がない日です。そのため、長い時間がかかる儀式や行事をするのに向いています。

◆赤口（しゃっこう・じゃっこう・しゃっく・せきぐち）

赤口は、「すべてが消滅する日」で仏滅よりも不吉な日とされています。正午だけは吉とされますが、他はすべて大凶です。特に、火や刃物に注意が必要とされています。