旧暦手帳なら整体や出産に影響する月の満ち欠けがぴたりとわかる！旧暦と西暦の違い

◆日本の暦の歴史

もともと日本の暦は、7世紀の飛鳥時代に中国式の太陰太陽暦を取り入れたのが始まりでした。その後、何度か中国から新しい暦が導入されています。

862年に宣明暦が献上され、江戸時代初期まで800年以上使われました。やがて、日本独自の暦に取って代わるようになりました。これが1685年に始まった貞享暦です。

これ以降、日本の気候風土に合わせたり西洋天文学を取り入れたりして何度か改良が進められました。これが、1755年からの宝暦暦（ほうりゃくれき）や1798年からの寛政暦です。

そして、1844年から天保暦が採用されました。この後、明治6年（1873）に太陽暦が採用されるまで、天保暦が使われていたのです。

◆天保暦の特徴

それまでの暦も西洋天文学を取り入れたものでしたが、日月食の予測精度が十分ではありませんでした。そこでフランス人天文学者のラランドが書いた本をオランダ人が訳した「ラランデ暦書」をベースにして編纂されたのが、天保暦です。

◆閏月

旧暦では、2～3年に1回閏月が必要となります。月の満ち欠けをベースにしている旧暦では、1か月が約29.5日と太陽暦よりも少ないのです。年間にすると11日短くなるため、2～3年に1度は閏月として1年の月数を1か月増やす必要がありました。

こうしてみると、旧暦手帳の旧暦は1000年以上も日本で使われていたもので、日本人と深く長いつながりがあることがわかるでしょう。

◆西暦は太陽暦

一方、現在使われている西暦は太陽暦です。太陰暦が月の動きをベースにしているのに対し、太陽暦では地球が太陽の周りを回る周期をベースにしています。

太陽年の周期は、約365.2日です。これを1年とし、365日で割って日付が決められます。この場合、4年で約1日のずれが生じるので、閏日が入れられます。

今の日本では、世界の多くの地域で使われている太陽暦のグレゴリオ暦を採用しています。

◆太陰太陽暦から太陽暦に変わった理由

太陽暦に変わった明治6年と言えば、明治維新直後です。このころ、海外との交流が活発化したため、世界基準に合わせる必要がありました。

また、旧暦では2、3年に1回閏月が必要です。明治6年にも閏月があり、明治政府は1ヶ月分多く給料を払う必要がありました。この費用を削減するというのも太陽暦に切り替える大きな理由になったようです。

◆旧暦手帳の意義

昨今、人間の身体は月の満ち欠けのような自然界の変化に大きく影響を受けることがわかってきています。整体やヨガをしている方は、実際に知識や経験として月の満ち欠けに体調が大きく影響するのを実感されているかもしれません。満月には出産が多いという話も、よく聞かれるようになってきました。

旧暦に注目した旧暦手帳は、体調管理や出産のタイミングを予測するのに大変便利なアイテムです。