vol.2
「気のある生活」
〜やさしいバリのエネルギー☆の巻〜
はじめまして。
『きゃりあ・ぷれす』編集部で旧暦美人ダイアリー2008、2009年版のデザイン、イラストを担当したグラフィックデザイナーの柳沢まさきです。『きゃりあ・ぷれす身体感覚講座』に、ほぼ毎回参加しています。元々ヨーガや瞑想、気の流れなど東洋の思想に興味があった私には目からウロコの内容ばかりです。みなさんもよかったぜひ、身体感覚講座にお越しください。今回のエディターズ・アイでは「気」をテーマに赴くままに書いてみたいと思います。文章の苦手な私ですが最後までお付き合いいただけると幸いです。
今回はバリで感じた「気」のお話です。
2月の上旬にインドネシアのバリに行ってきました。癒しの島などと言われるバリですが、そう形容されるとおりのやさしいエネルギーに満ちた島でした。特にそれを感じたスポットである、バリ島で一番の標高を誇るアグン山(海抜高度3,142m)の中腹に建つバリ・ヒンドゥー教総本山のブサキ寺院。そこは人を引きつけるパワーがありました。私が訪れた日はお祭りがあり、ガムランの響きと荘厳な景色が相まってなんとも神々しい時間を演出していました。そこで、私はアグン山を正面に目をつむり、お守りとして持参した石を握りながら、しばらくそのすがすがしい空気を身体で呼吸しました。時を忘れリラックスしていると、心の底からよろこびが沸きおこり涙が溢れてきました。この場所のおだやかな波動は他のそういった場所と同じように私を包みこみ、魂の癒しと浄化を与えてくれました。霊峰アグン山を後にし、ホテルのあるウブドに戻った時の私の目はきっとキラキラ輝いていたことでしょう(笑)
もうひとつ、今回の旅での特筆すべき出会いをご紹介します。その人はウブドでヒーリングマッサージなどの施設を営んでいるミスター・アルサナ氏です。ゴッド・ハンドなどと呼ばれ、一部で世界的に有名な方だと知ったのは帰国してからでした。なにやら、世界のセレブや超一流ミュージシャンなどにも施術しているという方で、知れば知るほどに興味深いヒーラーです。
通常、氏の施術の予約は2、3ヶ月待ちがあたり前だと言われているらしいのですが、相棒が私の知らないところで気を利かせてくれ「ダメもとで予約を入れたらちょうどキャンセルが出て予約できた」というのです。私はなんだか良くわからないまま当日を迎えましたが、氏の施術を受けることができたのはとてもラッキーなことでした。
それはお会いした瞬間にわかりました。
確かに放っているエネルギーが違う。
遠くの方から私を見たり、近くに来て素通りしたりとなかなか施術が始まらない。どうしたのかな?相棒は15分前に他の施術者に呼ばれ、施術室に入っていったのに・・・なんてあれこれ考えていたのですが、考えるのをやめて心を落ち着けていたら、そっと私の側に寄りニコッと笑顔をかけてくれ施設の屋上に誘われました。
素晴らしい映画を観終わったときの、あのアッという間に感じる時間感覚。確かにそれと同じ感覚でした。詳しい施術内容は割愛させていただきますが、施術の終わりのほうで昇天したようにチルアウトしていると、氏がチャクラのバランスを整えるかのように、数回身体に触れました。「あ、この感覚はアグン山で瞑想したときのと同じだ」と気づきました。全身からよろこびが溢れどこまでも広がっていくあの感覚。氏は確実にエネルギー(気)を自在に操る術を心得ていると確信した瞬間でした。
一言も言葉は交わしませんでしたが、氏の赤ちゃんのような目で笑みをかけてくれたことは忘れることはありません。