きゃりあ・ぷれす

天職を探せ
『きゃりあ・ぷれす』編集部員が見てきたこと、
感じていること、皆さんにお伝えしたいことなどなど、
様々な編集部員のそれぞれの個性の視点から
世の中のことをお届けいたします。
vol.1
気まぐれ雑記
〜旧暦のお正月を迎えました!
新年快楽 〜
新年快楽!(しんにぇんくゎいらぁ)。日本語で言う「あけましておめでとうございます」です。エディターズ・アイ第1回は、華僑の陳がお送りいたします。私のコーナーでは、国や文化の違いを伝えつつも、それを通して異国でも異文化でも奥底にある人間の共通する部分ってたくさんあり、異国、異文化の人々も皆同じ人間だな〜と感じていただければ幸いです。今週月曜日の1月26日は旧暦の元日すなわち春節にあたります。日本の首都圏で、この春節をお祝いするのは、中国人や韓国人など、私のような華僑の人々でしょうか。
我が家は数日前から家の中に真っ赤な飾りが幾つか壁にかけられ、春節ムードを醸し出しています。皆さんも赤い派手な飾りつけは、中華街などで見たことがあるかと思います。赤や金は縁起がよいとされている色です。この派手な飾りで今年一年の商売繁盛や「福」(日本でいう「幸」)があるようにとの願いを込めています。「恭喜發財」「万事如意」などのいろいろな縁起のいい四字熟語の文字もたくさん使われます。そして中華街では赤い提灯がずらりと吊るされ、イルミネーションももちろんピカピカでした。中華街を案内しているインフォメーションセンターのようなところでは、獅子舞で使われる獅子が素敵に飾ってありました。獅子も真っ赤で、目がパッチリしていて可愛かったです。実際に舞っているところを見たかったのですが、タイミングが合わずお目にかかれませんでした。獅子は写真を撮りましたので、もうすぐリニューアルする予定の『きゃりあ・ぷれす』のサイトでアップします。その際にはぜひご覧ください。
中華街はいるだけでとてもエネルギッシュな気分になりました。そして、その奥には「この新しい一年もいい年にしたい」という人々の思いや願いを感じました。表現は違えども、新年へ対する期待や希望というのはきっと万国共通ですね。中国の場合、そういった思いは日本よりもつつみ隠さず表現されているように思います。わかりやすくて私は好きです。
余談ですが、小学1年生、2年生の時はこの中華街の学校に通っていました。それから20年近く経ちましたが、中華街はずいぶん小奇麗になりました。観光客も増えて、お土産のお店もずいぶん増えました。夜はレストランから出てきた客を引くためにタクシーがゆっくり徐行しながら行列をつくるくらいです。個人的な判断かもしれませんが、昔に比べると本当に栄えましたね。
さて、この日、母はアジア系の友人とお食事に出かけ、夜は日本から親戚にあいさつの国際電話をかけまくり、慌ただしい一日を過ごしたとのこと。我が家に帰ると、赤いお年玉袋が机に置いてありました。父と母からのお年玉です。30歳前にしてお年玉をもらうなんて・・・日本では、もう大人なんだからと恥ずかしいかぎりですが、私の出身であるシンガポールでは、年齢に関係なく、自分より下の世代にお年玉を渡す場合が多いです。だから、春節になると年配者の方は赤いお年玉袋を束のように常備しています。残念なのは、配る人数が多いので中身は少ないです(笑)でも、旧暦のおかげでもう一度お正月気分を楽しませてもらいました。