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 寒さに思わず、手はポケットへ… 指も凍える季節がやってきました。今年の冬はそんな縮こまった指を、暖かな湯舟の中で、あるいはパソコン後のケアーとして、伸ばしてみることを習慣にしてみませんか。

 冬の指は、関節から硬張っていますから、ただ強く引っ張ったり、乱暴に曲げても痛いだけで、ゴワゴワとつまった感じは抜けません。特に、過去、突き指やケガをした指は関節が固まって曲がったり、感覚がより鈍くなりがちです。外側の皮膚をただ引っ張るというより、一本一本の指の違いを味わいつつ、むしろ指の中を相手にするようなお気持ちで丁寧に扱ってみて下さいね。

 やり方は片手ずつ、親指から小指の順で。片手で軽く握った時に、本来は手の平の真ん中からその指がつながっていて伸びているんだと軽く引きながら長さを感じるのがコツ。更に指の根元の関節を反らせながらも、指が手の平、手首から一すじに気持ちよくつながる感じを求めてみて下さい。一本一本、撫でながら伸ばす時も同様に。手首からつながっている感じはありますか。

 そして片手が終わったら指をパアッと大きく開いてみます。指だけでなく手の平が大きく開いた感じ、そして、もう片方のやっていない手との違いはどうでしょう。

 実は、指の緊張が抜けると、冬はとてもホッとする時期です。冬ならではの神経系統の緊張は、指からも柔らげることができるのです。手の平の真ん中もホッコリと…。

 寒さはまだまだ厳しいですが、指を柔らかく伸びやかに保つことで、からだの中の春への準備を応援してゆきましょう。