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 冬です。寒いです。 ギックリ腰のシーズンがやってきました。

 冬は一年の中で、もっとも骨盤が閉じている時期でもあり、腰に力が集まると、首や頭もキュッと縮こまる傾向がとても強まってきます。 ですから、いつも腰を使っている人は、この時期、本当に御用心。 使いすぎると、首や頭の緊張が抜けづらくなったり、硬直しすぎた腰をさらに使おうとすると ギクッ となりがちです。

 でも、そんな時こそ、 腰がだめなら腹がある! 背中側の腰で頑張ろうとせず、胸側のおなかで向き合おうとするのです。 いつも無意識で腰を使っていた人は、動作するとき後ろから前のおなか側へと意識して変えてみるだけ。 日常生活の中でのちょっとした配慮の積み重ねで使いすぎをカバーできます。

 おなかを使いたいと思った時のもう一つのコツは、手首にあります。 手首をまあるく使うのです。 手首をその型にすると、身体の構造上、つながりはおなか側が優位になります。 反対に手首をそらすと腰につながりますよ。 御用心御用心。

 「手首を丸くして、おなかにつなげて…」 荷物を持つなら、まずそんなことを思い浮かべながら、今冬は 腹使い に馴染んでいってみませんか。

 どうせひねるなら「首をヒネル」より、胴体の中心、おへそからの方が効果もいろいろありますよ。

重たいからといって力づくになるとまずこの姿勢になりがち。腰だけでなく首の後ろ側にも負担が!

重たい荷物は、手首を丸くして腹で抱えて、抱きあげるように。床に置かれた荷物は、まずひざを弛めて曲げてから取りに行くことも、お忘れなく。

奥様風バックの持ち方。自然に丸い手首になっておなかにつなげて持っている定番スタイル