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犬と遊ぼう!情報満載!
『DOGGYぷれす』VOL.15
2000.3.3(金)発行
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DOGGYぷれす編集部
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■ 特集
〜〜〜〜こんなときには役に立つ!愛犬の応急手当〜〜〜〜
***研修セミナー「災害救助における愛犬の応急手当」に参加して***
■獣医さんにインタビュー「犬の現代病 あれこれ」
“まつもと動物病院院長 松本真人先生に聞く”
■ 読者フォーラム(読者の皆様の質問や情報コーナー)
**メディカルパースペクティブス 河上集子さんからのメッセージ**
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■ 特集「こんなときには役に立つ!愛犬の応急手当」
***研修セミナー「災害救助における愛犬の応急手当」に参加して***
お話:社団法人 横浜市獣医師会 会長 中川秀樹先生
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横浜市獣医師会 会長 中川秀樹先生 |
海外の災害地に災害救助犬を連れていくには、航空機輸送に対する準備と注意点を
知る必要がある。
1 .血液検査を含めた身体検査
2. 車酔いする犬には薬を用意
3. 飲料水とカロリー食を用意
4. 救急セット(体温計は必ず用意する)
解熱剤
ここで重要なことを知ったのだ。
なぜ、体温計が必ず必要か?
犬の体温は平熱38.0〜38.5度、人の平熱は36.0〜36.5度である。
熱が出て、40度になるとフラフラしてきて、42度の状態が数時間続くと死に
至る。血液中のたんぱく質が固まってしまうのだ。これは人も同じだそうだ。
●熱射病などでひどい熱が出たら、すぐに愛犬を水の中へ入れよう。水をかけて、
体を冷やしてあげよう。そうしないとたいへんなことになる。自分の愛犬の平熱を
知っていることも大切である。いつも体温計を用意しておこう。
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●切り傷など外傷の場合は傷口を生理食塩水できれいに洗い流そう。水で洗っても
良いがPHが違うので傷口が痛む。PHの近い生理食塩水は薬局で取り扱われている。
傷口からの血液が止まらないときには傷口のそば(心臓に近い側)を布で止血する
ように強く巻く。傷口部分を心臓より高くして体に固定する。
●携帯するものとしては
体温計・さらし・包帯・毛ぬき・ピンセット
ビニール袋・目薬・バリカン・ハサミ
●毛ぬきは足などにトゲが刺さったりしたときに役に立つ。
●ビニール袋は足などを負傷し、手当をしたときに水などで濡れないように保護する。
●傷口の体毛は、必ず取り除く。体毛はたんぱく質なのでバイ菌を培養し、化膿させて
しまう。
●やけどの場合はすぐ冷やす。
体毛をきれいに取り除き、水などできれいに洗う。たとえば、化成ソーダの
やけどの場合、酸性のもので中和する。消毒(ビヨンヨードなど)を塗布する。
やけどはできるだけ空気に触れさせてはいけない。
●毒を飲んだとき、針や尖ったもの以外の場合は、必ず吐かせる。
人の場合、指を突っ込んだりすると吐くことができるが、犬はそれができない。
その場合、濃い食塩水やオキシドール液などを飲ませるとすぐに吐く。
その後、活性炭を食べさせて、胃の中のいらないものを吸収させる。
炭は害がないので食べさせても大丈夫。
その後、飲むようであればポカリスエットなどを飲ませてもよい。
■災害時に携帯する食品
●ミネラルウォーター
●ドライフード(成犬用、幼犬用=疲れているとき、エネルギーが不足しているとき)
●粉ミルク(食欲のないとき)
●肉類缶詰(食欲のないとき)
●プロテイン製品(人と同じものでよい)
●ビタミン剤は食事と一緒に与える。
●ビタミンAは採りすぎると、骨に問題が起きる場合がある。
■犬の栄養とエネルギー
●体の60%は水、その15%を失うと死亡する。
●たんぱく質=アミノ酸に変えるので重要。
●炭水化物===腸の働きを助ける。
●脂肪======エネルギー源として重要。脂肪の中にはビタミンA・D・E・Kがある。
ちなみに、犬の場合、ビタミンCは肝臓でつくられるので食後のデザートとしての
果物は必要ない。人の場合はこの機能はないので果物などから採らなければならない。
■犬の一日のエネルギー必要量
代謝エネルギー ME kcalとすると
ME =2(30×体重+70)
肥満犬の場合は
ME×0.6が必要量となる。
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NPO法人 災害救助犬訓練士協会 主催
社団法人 横浜市獣医師会 協力
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「犬の現代病 あれこれ」
■獣医さんにインタビュー
最近多い犬の病気について獣医さんに聞きました。
答えていただいた獣医さん⇒横浜市都筑区のまつもと動物病院院長先生
1、肥満……………運動不足、食べさせ過ぎ
2、糖尿病…………対応としてはインシュリンを打ち続ける
3、癌………………腫瘍
(ちなみに猫は腎臓病が多いとの事)
全体的に言える事は生活環境、食事内容が良くなりペットの寿命が伸びた為
それまではなかったような病気(成人病の様なもの)が現われて来た。
動物の医療については、10年位前の人間の治療程度にまで進歩し、癌の手術
等も一般的に行われており、認定医も増えてきたようです。
又、予防摂取によってフィラリアの様な犬特有の病気は逆に少なくなっている
との事でした。
大型犬には骨の病気が多いそうです。
小型犬の場合は家の中だけで過ごすことが多く、その為、悪い箇所があったとし
ても発見が遅れるケースが多々あるようです。
予防としては、定期的に血液検査をして早期発見に努める事が大事であるとの
ことでした。ペットを飼われている飼い主による日々のチェックが大切だという
ことでした。
何かの縁で家族の一員になった可愛い子達。
だいじに育ててあげましょう。
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まつもと動物病院
横浜市都筑区牛久保西2-21-10
TEL:045-912-1645
院長 松本真人
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■ 読者フォーラム(読者の皆様の質問や情報コーナー)
【12号のオススメBOOK!】で紹介しました
●『犬の弁護士・事件簿』
著/ リンダ・A・コウリー
訳/ 朝倉あや
メディカルパースペクティブス/河出書房新社
の方からメッセージが届きましたので掲載致します。
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物心ついたときから大の犬好きだった著者は、最愛の友愛犬ペニーをある日突然、ひ
き逃げ事故で失ってしまいます。この事件を機に、言葉のない犬の権利を守るため
にはどうしたらよいのか?訴えるべきところもなく、ただ泣き寝入りするしかないの
か?と考えるようになり、やがてこの犬への熱い思いが高じ、米国(世界)初の、犬
の法律相談を専門とる弁護士になってしまうのです。
売買に関するトラブルからペットの不当な死など、わが国でもありがちな身につまさ
れる問題から、「犬に向かって吠えて逮捕された男」の話など訴訟の国アメリカなら
ではのユニークなエピソードが綴られています。
昨年末、「動物の保護および管理に関する法律」が26年ぶりに改正され、「動物の愛
護および管理に関する法律」として成立しました。ペットをみだりに殺し、傷つけ
た者は1年以下の懲役又は100万円以下の罰金。みだりに給餌、給水をやめることに
より衰弱させる等の虐待を行った者、遺棄した者は30万円以下の罰金と厳しい罰則が
課せられるようになりました。
司法面での整備は徐々に進んできてはいますが、我々一人ひとりが、動物も人と同じ
ように痛みや苦しみの感覚を持つ生き物であるという意識をしっかり持ち、
やさしい気持ちと信念をもって接することがなによりも大切なのではないでしょうか。
言葉のない動物たちの「声なき声」を一人でも多くの方に理解していただきたいとい
う著者の切実な訴えに深く賛同し、本書の出版に踏み切った次第です。 犬をこよな
く愛する皆さんに是非読んでいただきたい一冊です。
(メディカルパースペクティブス 河上集子)
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『DOGGYぷれす』編集部(dog@pangea.jp)
■東京都渋谷区猿楽町11-19(株)パンゲアクリエイティブスタジオ
■TEL:03-3463-3421 FAX:03-3463-3431
■発行人:赤松公香
■編集者:赤松弘一・高橋信夫・武子祥子・渡部麻美・井上暁美・犬のパンサ
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