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---連載コラム「りーだーず・ぷれす」---
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お待たせしました。よーちゃん、ハナコさんの登場です。
人生ってこんなに楽しいものだったんだ!と明るく楽しいコラムを書いてく
ださったよーちゃん。回を重ねることに確実に読者に「田舎ファン」を増や
していらっしゃるハナコさん。
今年も残すところ2か月となりました。おふたりのコラムから元気をもらっ
て、読者のみなさんも充実した毎日をお送りください。
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● 「前に進んでいる実感」 よーちゃん
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前回のコラムで少し書きましたが、「コンプレックスをバネにして前に進も
う」という事。
私は身長が145cmしかありません。
少し前まではそれを気にしてばかりいた事。身長が低くてもかわいく、かっ
こ良くお洒落を楽しめるようにバランス良く着られるお洋服などの情報を紹
介していきたいという気持ちから、イメージコンサルタントの勉強を始めま
した。以前(もう8年も前になりますが)色彩の勉強をしていたスクールに
正に私が受けてみたい内容のクラスがあったので11月から再びスタートし
ます。スクールに行けば何とかなるとかそういう受身ではなく、勉強しなが
ら発信できるように自分のブログなどで自分が買った洋服などを少しずつUP
していく作業を進めています。
今現在、平日はメーカーで派遣として事務をしていますが、仕事先の方や派
遣元の営業の方にもお話しました。
まだ具体的に何も決まっていないのに(笑)
言ってしまったからにはやらないと。以前はちょっとやってみたい事があっ
ても誰にも言わず、事後報告で済ませるタイプでしたのに人って変わるもの
なのですね。
イメージコンサルタントとかカラーコーディネーターなどと言うと、その人
に似合う色やファッションのアドバイスをする人として紹介されていると思
いますが、主にセレブとか限られた方のものというイメージがありますよね。
私はそれを一般の、普通に会社などに勤める女の子、少しコンプレックスが
あるけれどきっかけさえあればいくらでも素敵に変わる可能性のある方達に
元気になってもらいたい。
今だからこそ笑って言う事ができますが、小学校の低学年の頃は大人しいを
通り越して学校へ言っても一言も口を開かずに、弟の障がいの事でバカにさ
れてもただ黙ってうつむいて泣く事しかできなかった様な子だったのです。
自分が周りからそんな風にされているのなんて親には絶対言えなくて家では
学校にいる時とは正反対で半ばむりやり元気な子を演じていましたね。(無
理がありましたが)
高学年位から徐々に変わりましたね。
そして大人になった今では人間関係の悩みはないですね。(もちろん、離婚
とか恋愛などでとてつもなく落ち込んだ事はありますが)あまりにもひどい
職場などは思いきって短期間で辞めてしまいました。実際に人がほとんど定
着しない職場ってあるものですね。基本的に「悪口の言い合い」が蔓延して
いる様な所に私はいられないのです。飽きっぽいだとか続かないだとか言わ
れても気にしません。「自分がどうしたい」「どういう状態だと良くて、ど
ういう状態だと悪い」がはっきり分かるようになったからです。小さい頃か
ら明るくて元気で、何のトラブルもなく成長できていたら、それはそれで良
かったのかもしれませんが、昔の自分があるから今があるって思えるように
なりました。
色々な職場での経験はこれから私がやろうとしている事に大きく役立つと信
じています。会社や組織で働く事の楽しさ、大変さも理解した上でお話を聞
いたりできるからです。
未だにもし私がモデルさんの様なスタイルだったらどんなに素敵だろうな〜
という妄想は日々していますが(笑)コンプレックスに悩み続けた日々の分
だけ成功した時の喜びは大きいものだと思います。
あまり難しく考えすぎずに楽しくやりたい事、なりたい自分のVISIONを明確
にして日々を過ごしていきたいです。
1年半ほど前から平日のお仕事とは別にお休みの日のブライダルの音響のお
仕事も続いていますよ。最高のWEDDINGを創りあげようとがんばっている仲
の良いお友達もできましたし、ある雑誌で「結婚式は総合芸術」っておっし
ゃていた方の言葉が印象的でした。
ちっちゃくてかわいい花嫁さんのWEDDING DRESSなんかも考えてみたいです。
私も一度経験しているのですが、「歩くのこわい」って位ヒールの高い靴は
かされるのですよ。やりたい事いっぱい、36歳にして毎日こんなに楽しい
なんて私は幸せです。
40歳になるまでには形にしたいと思います。
〜次回につづく〜
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● 「田舎の強みは地縁・血縁、そして『好縁』」
ハナコ
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砂丘ぶどうの素晴らしさを伝えるという仕事は、生産者の前向きな姿勢と協
力がなければ出来ないことでした。5月下旬から9月上旬までの約4ケ月間
忙しい中にあって作業の節目、節目にケイタイで連絡をもらうと、車で駆け
つけてハウスの中で汗を流しながら、ぶどうの生育をレポートすることがで
きたのでした。特に8月は最盛期となり、一番値が出る巨峰、ピオーネの収
穫時期です。農産物はお天道様次第。疲れたからといって、休んでいる暇も
くれません。気温との駆け引き、雨や強風との戦いでもあります。幸いにも
今年は台風被害もなく(本当に日本列島に台風が上陸しませんでしたね!)
順調にシーズンを終えることが出来たようです。そして、その収支はどうだ
ったでしょうか?我々がしたことは微力でしたが、「一緒にぶどうを売って
いこう!」という賛同者がいるということだけでも心強い支えとなる、また
「美味しいぶどう、来年も楽しみにしています」という声が届く。この気持
ちに応えようと来年もぶどうを作っていこうと思いを新たにしたということ
でした。良かった!全ての収穫を終えて、ハウスのビニールを外していきま
す。枝についている葉っぱを落とし、10月、休むまもなく翌年のために施
肥作業が始まるのです。「今年一年、ご苦労様」という感謝の気持ちを添え
て。
この度のぶどう作りを通して感じたことがあります。それは、「農協のあり
方、消費者との関わり方」です。体力勝負、時間制限のない労働、知恵を絞
り、工夫して良いものを作っても、最終的に生産者が達成感を得ることがで
きない流通システムがありました。それは、農産物の価格に色濃く反映して
いるといえます。農産物の価格がどうして決められるのか不勉強ですが、作
っている当人は決められないのです。(いわゆる農家の権利ってなんだろう
?)経費、労働時間、作業内容とを勘案しても、あまりにも「安い」のでは
ないか?いえ、消費する立場であれば安いものに越したことはありません。
しかし・・・。
汗と涙とため息という実態を目のあたりにすると、私を含め消費者はあまり
にも我がままなのではないかと思うのです。「いつでも、どこでも、安くて
美味しくて、安全なもの」を当然のように求めている。それが、途切れるこ
となく続くと思っている。この無神経さに生産者は弱っていくのだと思いま
す。結局、農家、農業を潰していくのは、中国でもない旧態然とした農協と
我々消費者なのだと気付かされたのです。生産者と消費者の距離が乖離しす
ぎてしまったのですね。少し前までは、見えるところに田んぼや畑はあった
のです。農産物は大地の恵み。工場から作り出されるものであってはならな
いのです。ある米農家が言っていました。「美味しくて、安くて、安全な米」
を手に入れるには、農家と仲良くなることだと。農家とお友達になりなさい
と。実際に農村に出向いて農業を知る事だと。同感です。せめて、国産のも
の、ふるさとからの農産物に関心を寄せてほしいと思います。
さて、田舎は地縁(向こう三軒両隣り、都合五軒)血縁の付き合いが濃くて
嫌がられる傾向がありました。お隣りの夕飯の献立が翌日には井戸端会議の
ネタになっているという、これは誇張した例え話ですが、今はその濃い付き
合いも薄れてしまい、地域社会の崩壊、地域の教育力の低下などと懸念され
ています。確かに、地域社会の結束力は弱まり、好縁社会(趣味や価値観で
結ばれるコミュニティ)に変わってきているように思います。これは、ネッ
ト社会が産み出したメリットでもありますが、時代の発達、変化、技術革新
がもたらしたもの。ある意味、必然の結果です。私などは、昔の濃さがある
程度薄められて、住み心地も良くなったと歓迎していますが。適度なお付き
合いの濃さ加減。環境の良い田舎に暮らしながら、時代のトレンドも察知で
きて、選択肢も広がっているように思います。
そして、今私はこの「好縁社会」に生きているのだと痛感した瞬間がありま
した。
「一人じゃ何もできないけれど、多くの人の夢のかけらが集まれば、誰かの
夢がひとつだけ叶えられる。」こういうメッセージが飛び込んできたのです。
「夢手紙コンテスト」のお知らせです。(詳しいことはネットで見てくださ
い!)
<この家、あげます。この家は、本当に 気に入ってもらえる方にお譲
りしたい。いわゆる「不動産物件」のような扱い方はしたくない。ずっ
と、そう思いながら、いいアイデアも思いつかず、やっぱりどこかの不
動産物件のように、最初は値段をつけていたのです。でも、やっぱり違
うなぁ。何かが違う。
(中略)
チーナカ豆として、何かもっとエキサイティングなやり方がないんだろ
うか。そう考えていたら、偶然に素敵な映画に出会いました。
「The Spitfire Grill (邦題/この森で、天使はバスを降りた)」。
田舎町の古びたレストランを舞台に繰り広げられる物語ですが、
その中でレストランを誰かに譲ろうして、「作文コンテスト」をやるん
ですね。100ドルで応募してもらって、いい作文を書いた人にレスト
ランを譲る。
「あっ、これだっ!」って思いました。 お金がなくったって、
実現したい夢があるなら、チャンスはどこにでも転がっている。
このやり方なら、それがカタチにできるんじゃないかと思った。
たった1万円で、実現したい夢のスタート地点に立てるとしたら、
こんなに素晴らしいことはない。>
--以上抜粋--
世の中、捨てたモンじゃないな〜って、うれしくなりました。そこで、私の
知っている方々にメールでお知らせして、もっともっとPRして「本当に天使
がきてくれたら・・・」とこの夢にすっごく共感したのです。メールのやり
とりなどもあったりして、夢サポーターとして応援することにしたのです。
とても素敵なことじゃないですか?ワクワクしてきませんか?
そして、この出来事に刺激されたわけではないのですが、「鳥取の砂丘ぶど
う」の経験から、産直ネットをさらに発展させていこうと考え始めました。
もっともっと田舎の強み(魅力)を発信していくことにしたのです。
〜次回につづく〜