2008.8.27発行 vol.282
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【特集企画】「りーだーず・ぷれす」連載コラム特集!

●「原点はコンプレックス」      よーちゃん

●「鳥取県で働きたい!!」という新聞広告  ハナコ

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        ---連載コラム「りーだーず・ぷれす」---
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 猛暑の日々は、ひと休みの今日この頃、お盆休みも終わり、すっかり日常
の日々に戻った『きゃりあ・ぷれす』編集部です。
  今回の「りーだーず・ぷれす」は、原点をみつめ前へ進むよーちゃん、
ハナコさんからは、鳥取県の面白い広告のお話、2つのコラムをお届けし
ます。お読みになってのご意見、ご感想、それぞれの書き手へのメッセー
ジなどお待ちしております。

・「りーだーず・ぷれす」とは? →
http://www.pangea.jp/c-press/readers/about.html
・参加したくなったら… →
http://www.pangea.jp/c-press/readers/sanka.html
・前回の「りーだーず・ぷれす」 →
http://www.pangea.jp/c-press/backnumber/cp-0270.html
・よーちゃんのページ →
http://www.pangea.jp/c-press/readers/yo-chan/
・西田良枝(Emabu)さんのページ →
http://www.pangea.jp/c-press/readers/emabu/
・高畑静江(アクトレス)さんのページ →
http://www.pangea.jp/c-press/readers/actress/
・ハナコさんのページ →
http://www.pangea.jp/c-press/readers/hanako/
・みのむしさんのページ →
http://www.pangea.jp/c-press/readers/minomushi/
・トナリノさんのページ →
http://www.pangea.jp/c-press/readers/tonarino/
・じょいさんのページ →
http://www.pangea.jp/c-press/readers/joy/

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●HAPPY WORK 見つけたい!第24回

    「原点はコンプレックス」          よーちゃん

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あともうちょっと背が高ければ良かったのに。
この思いは物心ついた頃から現在も常にもひきずっています。30代も後半
にさしかかり、さすがに以前ほど激しく落ち込む事はなくなりましたが、雑
誌やお店でディスプレイされているコーディネートを見るたびに「私には無
理だ」とあきらめている自分がいます。
その他にも私の家族(弟)の障がいの事を隠そう隠そうとする自分も大嫌い
でした。これに関しては30歳になる頃までずっとずっと重くのしかかって
いました。そして数年前ですが10年間の結婚生活にピリオドを打った時も
「私は誰とも上手く付き合えないのではないか」と本気で落ち込みました。
現実から逃げるように転職を繰り返して体調を崩してしまったり、大分色々
落ち着いてきたかなと思うと、たまに胸の奥が重く、息苦しい感じに襲われ
たり。こうやって書くと何だか自分がとっても不幸な人間の様に思われます。

でも背が小さくて「かわいい」って言ってくれる人もいるし、弟の障がいの
事は「弟のおかげで世の中ってまだまだ捨てた物ではない」と思う事もでき
るようになたし終わってしまった結婚生活に関しては20代の一番いい時期
に素敵な結婚生活を送る事ができて良かったと思えるし、転職は色々な経験
ができて良かったし、なんだかんだ言っても自分の働きで「報酬」を受け取
るといった流れは維持できている訳だからそれほど不安に思わなくても大丈
夫。現在自分がいる場所でいい状態が維持できれいれば良しとしよう。
期間は短かったとしても自分がやってみたいなと思った事に挑戦する事がで
きたから全ての経験が自分の宝物って思えます。

以前の私の様に現在がとても辛い状態の方って沢山いると思います。
根本的に解決する事はご本人でないとできないと思いますが、自分で乗り越
えるきっかけのひとつにでもなれる事をしていきたいと思っています。
その中のひとつとして「身長が低くて(150cm以下でも)もお洒落を楽しみ
たい」デイリーなファッションでもいいしそれともウエディングドレスでも
いいなバランスにの良いコーディネートの提案、行く行くは企画、デザイン
制作にも関わっていきたいな。
今すぐ職を変えるとか急激に変化する事は考えられないけれど現在頂いてい
る仕事をしながらまずは自分でそういった情報を探してUPしていく事から始
めたいと思います。

原点はコンプレックスですね。安定した状況の中で、久々に「変わりたい」
と強く思ったきっかけを思い出しました。

 

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●「三度目の人生設計」〜田舎で実践 ほどほど生活のすすめ!〜第7回

   「鳥取県で働きたい!!」という新聞広告        ハナコ

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某日の地元新聞の1ページの3分の1を割いた新聞広告(地方紙とはいえ、
結構な広告料だと思いますが)。とても違和感のある内容だったので、皆さ
んのご意見をお聞きしたいと思い、ここに取り上げてみました。
広告主は「(財)ふるさと鳥取県定住機構」「鳥取県労働局」「鳥取県」
「鳥取県教育委員会」であって、それは・・・・・・・

「私たち高校生は 鳥取県で働きたい!!」
事業主の皆さん 新規高卒者の積極的な採用をお願いします。

んんんん〜ん、気持ちは分からんでもないけど〜。これを読まれた皆さんは、
どう思われるだろうか?
事務所でお茶していた友人は、これを読んで

「株式会社 鳥取県が雇ってやればいいんだよ!」

ですって。思わず、噴いてしまいました!(笑)皆さんの地元でも、こんな
新聞広告出してます〜

鳥取県の有効求人倍率はどうなっているのか?と、鳥取県のHPで調べてみる
と、全国1位は愛知県の1.92、全国平均0.95、鳥取県は0.67で
37番目となっていました。(18年度)。しかし、労働人口の何割かが就
職を諦めている、パート・派遣社員も含んだ数字、などなど統計は都合のい
いように操作されがち。数字は魔物。という前提でみると数字の表す姿が浮
かんでくるというものです。ということは、仕事をしたいのだけど働き場が
ない!という風にも見えますね。高校生がいくら渇望・熱望しても、県がい
くら事業所に頼んでも叶わない現実がある。だって、鳥取県の地元事業所は
バタバタと倒産・廃業しているんだもの。夫婦で別々の土建会社で働いてい
たのだけど、どちらとも倒産してしまったという笑えない実話。結果、高校
生の手ごわいライバルとなってしまっているのです。今一番賑わっていると
ころは「ハローワーク!」という皮肉な話。
「広告出して頼んでいます、か。お役所仕事はいいよね。」と横目で見なが
ら、「自分の道は自分で切り開け」とか「求めよ、されば道は開けん」とか
言うじゃないかと、わが身に言い聞かせ、相談に乗った末に「私達のできる
ことは?」と考えてみることにしたのです。

『今日も農家の主が「はてどうしたものかと悩む。来年も農業をするべきか?
それとも、転職を考えるか?私は農業を続けたいのだが、続ければ赤字が増
えるだけだ・・・」と憂える。』と先回の話の中でお伝えしましたね。農家
は作るのは得意だけど、販売となるとお手上げです。ある高名な元知事は
「農家も経営者たれ」と言ってましたが、高齢化した家族だけの極小規模の
農家には、経営者、営業マン、生産者の1人3役もの仕事は無理難題です。
では、農協があるじゃないかと言うなかれ。農協は農家が丹精込めて作った
農産物の価値を高める努力をしないで、中国産の安価なだけの野菜を仕入れ
て店頭においているという有様。これじゃあ、農家はやりきれない。
子離れじゃないけど、農協離れしていかないと一生農協の言いなり、借金漬
けで終わってしまう。こういう危機感を持った農家が、農協と距離を置き、
必死で独自の販売ルートの開拓をしているのです。

そして、あれこれ考えるうちに、やはり田舎と都会の過不足を補う形に落ち
着きました。元手をかけずに手広く展開していくにはネットを活用するのが
手っ取り早い。そこで「ネットショップ」をオープンさせることにしました。
産地直送、安心、美味、もろもろの付加価値を認めてくれる消費者を求めて、
生産者の顔が見える、美味しい美味しい農産品「鳥取の砂丘ぶどう」を売り
出すのです。ぶどう生産者のIさんには「美味しいぶどうを作って、全国に
売り出しましょう!」と自分も叱咤激励し、少しでも来年に繋げる内容にし
ていこうと考えていきました。
そこで、HPはもちろん、栽培レポートのブログを立ち上げることにしました
が、素人の私が砂丘ぶどうの素晴らしさを伝えるという大役を買ってでたの
です。事務所の仕事とぶどうハウスの往復の日々が始まりました。

さてさて、その顛末は?・・・・・・つづく。