2007.12.13発行 vol.263
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■特集企画■「りーだーず・ぷれす」連載コラム特集!

●動き出したきっかけを思い出す             よーちゃん

●兼業主婦という職種                  ハナコ

●読者からの感想
  「りーだーず・ぷれす」よーちゃん様          T.S.

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        ---連載コラム「りーだーず・ぷれす」---
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よーちゃんさんとハナコさんから2007年の「りーだーず・ぷれす」を締
めくくるに相応しい、とても前向きで元気溢れる文章が届きました。また、
T.S.さんからよーちゃんさんに共感を持ちましたとのご感想をいただき
ましたのでご了解を得て掲載いたしました。T.S.さん、ありがとうござ
いました。みなさまもぜひご感想をお寄せください。また来年は自分も書い
てみたい!という方、お知らせください。お待ちしております。
今年も「りーだーず・ぷれす」をご愛読いただきありがとうございました。

・「りーだーず・ぷれす」とは? →
http://www.pangea.jp/c-press/readers/about.html
・参加したくなったら… →
http://www.pangea.jp/c-press/readers/sanka.html
・前回の「りーだーず・ぷれす」 →
http://www.pangea.jp/c-press/backnumber/cp-0244.html
・よーちゃんのページ →
http://www.pangea.jp/c-press/readers/yo-chan/
・西田良枝(Emabu)さんのページ →
http://www.pangea.jp/c-press/readers/emabu/
・高畑静江(アクトレス)さんのページ →
http://www.pangea.jp/c-press/readers/actress/
・ハナコさんのページ →
http://www.pangea.jp/c-press/readers/hanako/

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●   「動き出したきっかけを思い出す」       よーちゃん

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早い物で今年も残す所あとわずかですね。年々時が経つのが早くなっている
気がします(笑)今日は会社帰りに新しい手帳を買いました。なかなか「こ
れだっ」という物に出会えずにいたのですがようやくピンとくる物に出会え
た気がします。私の手帳に関するこだわりはバーチカルタイプで24時間対
応の物。そんなに忙しい訳ではないですが(笑)。今日購入した物は200
7年の9月始まりなので、少し遡って今までを振り返ってみました。

今年前半は体調を崩して退職した次の会社があまりにも窮屈すぎて1ヶ月弱
で退社。その次に入った会社も面接内容とあまりに違いすぎて(焦って入社
してしまった)そこも1ヶ月弱で退社。面接に行った感触は良かったのに最
終的にNGだったりという事が続いて自分はもう社会復帰できないのではな
いか???と本当に落ち込みましたね。ここで腐っていては本当にダメにな
ると思い、短期のアルバイトなどをしながら徐々に調子を戻していきました。

本当にもう大丈夫と思うとすっと事が好転し始めるのですね。現在の職場に
派遣として働き始めると同時に前からやってみたかったブライダルの音響の
お仕事がタイミングよくすんなり決まりました。そこから慣れるまでは気持
ち的にかなりしんどい時もありましたが、いろんな方に助けていただいて、
現在につながっています。不慣れな面も多々あるけれど、「きちんと仕事に
行ける自分」てとても幸せなんだなあと実感しています。

この数年間色々ありすぎて「自分は何をしたいのか、どういう状態でいたい
のか」を忘れていましたがコラムを書きながらふと思い出しました。

家族に障害者(弟が自閉症)がいるという事をとてもコンプレックスに感じ
て他人の目ばかりを気にしていた子供時代。あるきっかけで「目からウロコ
」が落ちて本気で「変わりたい!!!」って思った時の事を久しぶりに思い
出しました。私がやりたい事は「今、ネガティブでもきっかけさえあれば人
は変われるんだ」という事を伝えたい。自分が楽しんでやれるやり方で。私
は身長が150cmを切る位小柄なのですが、昔はこれもコンプレックスで
仕方がなかったですね。最近はそれでもいいじゃない♪て思える様になりま
した。無理して高いヒールばかり履くのもやめました。もちろんファッショ
ンとしてヒール靴は大好きですが。でも、たまに「おしゃれですね」って言
っていただける事もあるのでそう言っていただけると素直に嬉しいです。「
背がちっちゃくてもおしゃれでかわいくて時にsexy」にお洒落を楽しみ
たいし、雑誌の一時的な特集ではなくて継続してそういう情報を集めたり発
信したりしてみたい。そういえば色彩コーディネーターの資格を取得してい
ましたしもう一度掘り起こして発展させたい。又、私の家族はよく旅行をし
ていましたが、特に自閉症など、自閉症を知らない方が見ると驚いてしまう
ような言動が多いので、なかなか旅行に行く事も難しいご家庭も多いのが実
情だと思います。そういう事に理解のある旅館やホテルやレジャー施設など
の情報を集めたり、発信したり、できれば経営したい。どんな人にも「サー
ビスを選ぶ権利がある」し、「選ぶ楽しみ」を味わって欲しいです。ブライ
ダルのお仕事も司会者と音響がコンビを組んで会場に行けばもっと楽しい演
出ができるのではないか(これは今思いつきました)(当日初顔合わせとい
うパターンも多いので毎回気を使いますし)久しぶりにポジティブな発想が
次々と生まれています。

30歳から動き出して5年経って、色々な経験をして。ようやく何がしたい
かがより鮮明になってきました。この春からは違う働き方をして、私が変わ
る事ができたのだから、「変わりたい」って本気で思っていれば絶対変われ
るという事を分かってもらってHAPPYな人がたくさん増えるようにして
いきたいです。今から楽しみです。なぜかそういう働き方をしている自分が
想像つくのです。この様に自分の気持ちや方向性を読んでいただけるって本
当にありがたい事だと思います。

また気持ちを新たに頑張っていきたいと思います。

                          〜次号につづく〜

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●     「兼業主婦という職種」            ハナコ

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結婚してしばらくするとサラリーマンに決別し、「独立する」ことになり、
子どもが生まれるたびに家庭環境が変化ていった。「ハナコさんはよくOK
を出したね〜。私だったら絶対反対するけど」と独立するという話を聞いた
友人は言った。子どもがいるし、生活の安定は保証されないのだから「ごも
っとも」な話。
こんな片田舎では滅多に経験できないなぁ〜と感じつつ、「お互い悔いのな
いように生きたい」とその都度、前向きに生きてきた。四季の変化とともに
繰り返される平凡な日々。決まって季節が巡ると芽をだす「ふきのとう」。
やがて他所にも花がさき桜舞い、暖かい日差しや爽やかな風がこころと身体
を育ててくれた。暑い夏、秋の実り、冬の温もり…濃い季節の中で育まれ
る「生命」に励まされてきた気がする。決して経済的な余裕などないのだけ
れど、すこしずつ日々はゆったりと感じられてきたのです。

『夫は自営業で、日本で一番田舎度の高い鳥取県でデザイン事務所を構えて
いる。起業してもうすぐ20年になるけれど、「田舎でデザインを生業にす
る」ということは、ある意味で日々が戦いであったといってもいいかもしれ
ない。』とお話したが、「どういうこと?」とお思いでしょうね。
田舎では「デザイン」といえば印刷会社のサービスでしかなかったのです。
地方でもやっと「デザイン」がもつ「力(付加価値)」に気がついてきた。
公共でさえ、近年になってやっと「デザイン」と「印刷」の分離発注を考え
出したという現状。田舎で「デザイン料」を頂くことの大変さ。「デザイン
」という仕事を認知していただけないことの悔しさを味わう日々でありまし
た。今だってある程度改善されたという気はするけど、今日だって「イヤに
なっちゃいますね〜あったまくるなぁ!」と認識の違いに仰天していたので
す。デザインの「付加価値」をよく口にするけれど、「負荷価値」という圧
をかけてくる人種がいるらしい、と嘆いていました(笑)。

このような環境の中で私は「兼業主婦」という仕事をすることになったので
す。それって職業なの?っていわれるけど、私は職業欄には「兼業主婦」と
書いています。主婦(と子育て)と仕事の3つを兼業ということになるけれ
ど、その日、その時の状況で優先度が違ってくるし心理状況も微妙に変化。
いつもいつも平常心で働くのは難しい。特に子どもが小さい時は仕事場にい
るのは「夫、それはこの子の父親」ということで、気はそぞろ。甘えがでて
しまう。仕事にも子育てや家事にも、自分自身でさえバラバラな時だってあ
ったけど、自営業の専従者であればこそ、なんとかやってこられたと思って
います。民間会社だったらかなり難しい立場に立ち、厳しい選択をしなけれ
ばならなかっただろうなと。
しかし、ここで思うのですが、民間だろうと自営だろうと「今は何を優先さ
せるか時か?」と自問すれば、自ずと道がついてくるもの。子育てか?仕事
か?・・・若いうちは、経済的なゆとりなどなく貧乏でも体力、気力ともに
前向きに生きてこられた。子どもがスクスクと成長する日々には、なにも不
安など感じなかったのです。そして、子育てを通して大いに社会参加を楽し
むことができました。
子育てをしながら、経済と教育は無関係じゃないな、と教えられました。教
育制度やシステム、教育内容が時代の、特に経済界の要請を受けて変遷して
きたのだと教えられました。子どもにとって最良の教育環境、生活環境を・
・・と考える時、社会と無関係ではいられなかったのです。特に小さな県の
地域社会に生活していると、知事さんや町長さんに直接お会いしてお話する
機会が多く得られるメリットがありました。同じ考え、思いを持つ、同じ立
場の友人、知人のネットワークが広がりました。いくつもの要望や思いを語
り合い、知事さんや教育長、町長さんにもぶつけていきました。教育制度や
教育行政、会議の開き方、PTAやNPO、ご近所さんとの付き合い方まで
様々な体験、勉強をさせていただきました。全部がとても面白かった!

また、積極的に生活圏外へ出て、自分の考えに近いと思われる人たちの集ま
りに参加するなど、外から自分達の生活環境を見るということもヒントにな
ったと思います。地方に暮らすけれど、どういう情報を得るかは自分のアン
テナ次第。さび付いて電波が受信できないようでは、どこで暮らしていても
同じこと。これ等に役立ったのが「ネット」です。こうして書き込んでいる
のもネットならではのことですよね。「自分でアクセス」「自分から問いか
ける」そして「自分が判断する」という主体的な関わり方をしていくと、自
ずと道が開けてくるようです。だから、「自分ひとりで子育てしているみた
い」「世の中からとりのこされている感じ」と子どもの顔ばかり見ていない
で、時にはその目を「外」に向けてほしいと思うのです。

ええ?ハナコさんは子育て期間中はほとんど仕事らしい仕事してきてないじ
ゃない?って言われそうだけど決してそうではないですよ(笑)。みなさん
が100%フルタイムで働いているとすれば、80%でショートタイムで働
いてきたという具合かな。お給料や仕事の質よりは子育てを少しばかり優先
させてきた、というわけです。仕事もしたい、子育てもしたい、と欲張りし
ないで。両立は出来ない。それほど、仕事も子育ても同じ「大きな仕事」な
んですね。
だんなに「私は充分な働きができたか?」と問えば「NO」という返事だと
思うけど、今はまだ評価を下す時期じゃないと考えている。まだまだ、これ
から先があるんですから。そして、今。子ども達がもう直ぐこの手から巣立
っていくにあたって、この先をどう生きよう?と考え始めたのです。これが
タイトルにある「三度目の人生設計」。年代とともに家族の形が変わり、ラ
イフスタイルも変化してくるもの。
そうそう、若い頃の夢だって捨てたわけじゃない!

                          〜次号につづく〜

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●   「りーだーず・ぷれす」よーちゃん様       T.S.

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よーちゃんさんの様々な経験を通じた中で感じたことや、仕事に対する考え
方、価値観などの変化など、共感を持ちながら(同世代という点でも)読ま
せていただきました。悩みを持ちながらも、前に進まれて、それが確実に成
長へとつながっていらっしゃるのが素敵ですね。本当はとても大変で苦労さ
れていらっしゃるのだと思いますが。お仕事を2つ、きちんとこなされてい
らっしゃって、両立できるなんですごいです。

私は現在教育関係の会社で働いていますが、今の仕事(営業企画の部署に在
籍)が、会社の中でこの先キャリアアップできるのかとか、転職を考えたほ
うがいいのかなとか、最近色々な考えが頭を巡っています。

休日の出社や(今日もでしたが)、深夜までの仕事が、以前は楽しくて、充
実してできていて悩まなかったのですが、ここ1年ほどは、それが逆に苦痛
となり、何をやってるんだろうなと思ったり、実は会社からは都合よく思わ
れているだけの存在ではないのか?などなど思ってみたり。さらには、自分
の成長を自分で実はとめてしまってるんじゃないかなあ??とか、考え出し
たり。(私は33歳の未婚で、結婚の予定は・・・今のところありません!)

私は、実際に転職という行動を起こすのか、今の現状でいくのか、本当にや
りたい仕事は何なのか、まだちゃんと方向性を見出せていませんが(周りか
らは、歳いき過ぎて、そんなこと考えてること自体が遅い!とか言われて、
自分でもそうだなあと思うんですが・・・)とにかく、明るく元気に仕事を
しつつ、考えていこうかと思います。