2005.4.13発行 vol.186
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■特集企画■第7回読者アンケート結果発表!
◆どんな人が読んでいるの? 〜「きゃりあ・ぷれす」読者層を見る
◆労働時間の分布と満足度、やりがいから見えてくること
◆仕事で悩んでいることは何ですか?
◆「MINOHODOism」について
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第7回読者アンケート結果発表!
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昨年実施した第7回読者アンケートの結果を発表します。
ご協力いただいた読者の皆さん、ありがとうございました。
このアンケートは、読者の方がどのように働いているのか、また働くう
えでどのようなことを考え、感じているのかを知るために毎年行なって
いるものです。いただいた貴重なデータは、今後の「きゃりあ・ぷれす」
の誌面や新たな活動等に役立てていきます。
サイトにはグラフ入りのより見やすいアンケート結果が掲載されており
ますので、ぜひそちらの方もご覧になってください。
今回、「きゃりあ・ぷれす」を何らかの形でサポートしたいという方を
「読者サポーター」として募集もしていたのですが、いろいろな方から
提案をいただき編集部一同大変嬉しく思っています。
次号では、その方たちの「声」を実現に向けるべく、編集部ミーティン
グの場を持ちたいと考えています。
もう提案をした方は心の準備をしておいてください。
これから提案したいという方にも参加していただきたいと思っています
ので、よろしくお願いします。
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●どんな人が読んでいるの? 〜「きゃりあ・ぷれす」読者層を見る
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●有効回答者数 76名
●男女比 女性 69名:男性 7名
(90.8%) (9.2%)
全体に占める男性の割合が9.2%!昨年のアンケート号で「来年は10%を超
えるのが目標です。」と書きましたが、もう少しで達成でした。ただし、人
数的には大幅に減っているので、来年の課題としたいと思われます。
●平均年齢 37.8歳(22歳〜56歳)
●年齢構成
20代 7名( 9.2%)
30代 43名(56.6%)
40代 18名(23.7%)
50代 7名( 9.2%)
平均年齢は前回初めて微妙に減少しましたが、今年は大きく上昇しました。
30歳代の方の割合は減少したのですが、その代わり40歳代の方の割合が大き
く伸びたのでこの結果に繋がったようです。
それでも圧倒的に30歳代の方が大勢を占めています。
●結婚していますか?
はい 38名(50%)
いいえ 38名(50%)
●お子さんはいらっしゃいますか?
子供あり 28名(36.4%)
子供なし 46名(60.5%)
●現在の職種を教えてください。
正社員 37名(48.7%)
フリーランス 8名(10.5%)
契約社員 7名( 9.2%)
パート・アルバイト 6名( 7.9%)
自営業 5名( 6.6%)
派遣社員 4名( 5.3%)
求職中 2名( 2.6%)
専業主婦(夫) 1名( 1.3%)
正社員が48.7%で、50%に迫る勢いです。逆に派遣社員が14.4%から5.3%
にダウン。毎年平均して15%ほどだったので大幅な減少となりました。労働
白書によると、派遣社員数自体は増加しているので、「きゃりあ・ぷれす」
で派遣社員に特化した情報配信をしていないことによるアクセスの減少が原
因と思われます。
フリーランスは6.7%から10.5%へ。自営業も2.8%から6.6%へと増加。雇
用されない働き方を選んでいる読者の方が増えているのかもしれません。
●個人年収(税込)を教えてください。
収入なし 4名( 5.3%)
103万円未満 7名( 9.2%)
130万円未満 3名( 4.0%)
130万〜200万円 4名( 5.3%)
201万〜300万円 12名(15.8%)
301万〜400万円 13名(17.1%)
401万〜500万円 15名(19.7%)
501万〜600万円 7名( 9.2%)
601万〜700万円 5名( 6.6%)
700万円超 6名( 7.9%)
平均すると、年収の比較的高い層の人数が増えているようです。
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●労働時間の分布と満足度、やりがいから見えてくること
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「きゃりあ・ぷれす」永遠のテーマとも言える「仕事への満足度」の集計結
果を次に見て行きます。
まず「働き方」の部分で、労働時間に大きな変化が見て取れました。
●1日の労働時間は、平均するとどの位ですか?
5時間未満 3人( 3.9%)
6時間未満 5人( 6.6%)
7時間未満 6人( 7.9%)
8時間未満 9人(11.8%)
9時間未満 14人(18.4%)
10時間未満 16人(21.1%)
11時間未満 10人(13.2%)
12時間未満 2人( 2.6%)
13時間未満 4人( 5.3%)
13時間以上 2人( 2.6%)
※「無職」「求職中」の方は除外した。
「9時間未満」つまり、残業なしの8時間労働が前回の36.1%から18.4%へ
と大幅に減少しています。
代わりに「6時間未満」「7時間未満」の定時未満の労働時間の方がやや増
えています。また「10時間未満」「11時間未満」のやや長めの労働時間の方
も増えています。短時間のパート・アルバイトに携わる人数が減っている
(10%→7.9%)ことを考えるとどこに要因があるのか興味深い結果になり
ました。
そこで、職種別の「1日の労働時間」見てみますと…
【労働時間 - ワークスタイル】
●正社員
8時間未満 5人( 6.6%)
9時間未満 10人(13.2%)
10時間未満 9人(11.8%)
11時間未満 6人( 7.9%)
12時間未満 2人( 2.6%)
13時間未満 3人( 4.0%)
13時間以上 2人( 2.6%)
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小計 37人(48.7%)
●契約社員
7時間未満 1人( 1.3%)
8時間未満 1人( 1.3%)
9時間未満 1人( 1.3%)
10時間未満 2人( 2.6%)
11時間未満 2人( 2.6%)
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小計 7人( 9.2%)
●派遣社員
8時間未満 1人( 1.3%)
9時間未満 1人( 1.3%)
10時間未満 2人( 2.6%)
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小計 4人( 5.3%)
●フリーランス
6時間未満 3人( 4.0%)
7時間未満 3人( 4.0%)
10時間未満 2人( 2.6%)
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小計 8人(10.5%)
●自営業
5時間未満 2人( 2.6%)
7時間未満 1人( 1.3%)
11時間未満 1人( 1.3%)
13時間未満 1人( 1.3%)
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小計 5人( 6.6%)
●パート・アルバイト
5時間未満 1人( 1.3%)
6時間未満 2人( 2.6%)
7時間未満 1人( 1.3%)
9時間未満 1人( 1.3%)
10時間未満 1人( 1.3%)
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小計 6人( 7.9%)
正社員・契約社員・派遣社員の方々の労働時間が伸びている傾向が見られ、
一方フリーランス・自営業の方は労働時間(というよりは100%仕事をし
ている時間)は少ない傾向があるということが言えそうです。
ただ、フリーランスや自営業の方は、一般的に公私融合的な傾向が見られ
るので、どこからが私的な時間で、どこからが仕事の時間かということは、
給与所得者に比べて明確ではないと言えるでしょう。
拘束時間としては短いということだと思われます。
次に職種別の「満足度平均点」を出してみます。
○職種と満足度(平均点)の集計結果
正社員 66.5点(37名)
フリーランス 66.9点( 8名)
契約社員 67.0点( 7名)
パート・アルバイト 48.3点( 6名)
自営業 88.0点( 5名)
派遣社員 62.5点( 4名)
※「無職」「求職中」の方は除外した。
仕事への満足度で一番平均点の高かったのが「自営業」の88点。全体平均の
64.2点に対して、正社員は66.5点、フリーランスは66.9点、契約社員は67点、
派遣社員は62.5点という結果になりました。
最も低かったのはパート・アルバイトの48.3点です。
●仕事にやりがいを感じるのはどんなとき?(複数回答)
自分の仕事が認められたとき 42.9%(57人)
仕事が忙しいとき 15.0%(20人)
昇進・昇給したとき 15.0%(20人)
新しい仕事を任されたとき 13.5%(18人)
やりがいを感じたことがない 3.0%( 4人)
その他 10.5%(14人)
労働時間の短い「5時間未満」「6時間未満」「7時間未満」の人が増えて
いる割には年収は増加傾向にあり、やりがいに「仕事が忙しいとき」「自分
の仕事が認められたとき」と挙げる人が増えています。
それと、「自営業」「フリーランス」の方の満足度が高いことから、正社員
のような定時で安定した働き方よりも、自己裁量で働くことにやりがいを感
じる人が増えてきているという結果が見えてきました。
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●仕事で悩んでいることは何ですか?
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●仕事で悩んでいることは何ですか?(3つまで選択可)
金銭収入 20.0%(31人)
スキルアップ 18.7%(29人)
将来への不安 18.7%(29人)
働き方を変えたい 12.3%(19人)
会社を変えたい 9.0%(14人)
人間関係 8.4%(13人)
やりたいことが見つからない 2.6%( 4人)
3つまで選択できるということで、仕事の悩みが「金銭収入」「スキルアッ
プ」「将来への不安」の3つに偏る結果となったのは昨年と同じです。
「将来への不安」の内容を見ると、「進化し続けるITについていけるか」と
いった、仕事に対する能力的な不安と、「貯蓄もなく保険も充分なものに入
っていない」「退職後の年金が心配」といった、将来の生活保障への不安の
両方が挙げられていました。
「将来への不安詳細 一例」
●体力がなくなってきているので早めに基盤作りをしたい(その他 その他)
●年を重ねていくうちに専門分野をつくっていかないと年齢的に働き口が絞
られてくる (正社員 事務職)
●貯蓄がない。余裕がないため、医療保険など十分なものに加入できない
(パート・アルバイト 事務職)
●年齢的なこと。進化し続けるITにどこまでついていけるかなど
(正社員 専門技術職)
●貯蓄および退職後。失業手当を使用したため、年金が少ない
(契約社員 企画・制作関連職)
●同業他社が競合しているので生き残れるか不安
(パート・アルバイト サービス関連職)
●仕事依頼がなくなる可能性を考えると怖い
(フリーランス サービス関連職)
・サイトでさらに多くの方のコメントを見ることができます。
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●「MINOHODOism」について
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●「きゃりあ・ぷれす」では、「MINOHODOism」というテーマを掲げています。
その内容をお読みになりましたか?
< http://www.pangea.jp/minohodoism/ >
読んだ 36人(47.4%)
読んでいない 40人(52.6%)
約半数の人が「MINOHODOism」を読んでいたという結果が出ました。
「読んだ」と答えた36人の感想を聞いてみると…
あまり関心がない 2人( 5.6%)
よくわからない 2人( 5.6%)
内容は理解できる 11人(30.6%)
やや共感するところがある 11人(30.6%)
かなり共感する 9人(25.0%)
無回答 1人( 2.8%)
「やや共感」と「かなり共感」を合わせた人数が20人(55.6%)。「あまり
関心がない」「よくわからない」「内容は理解できる」を合わせると15人
(41.8%)。読んだ人のかろうじて過半数の方から共感を得ることができま
した。「MINOHODOismレポート」をはじめ、これからも「MINOHODOism」を
テーマにした活動を続けていきますので、よろしくお願いします!
「具体的な感想 一例」
●国内外の出来事や、身近に起こることに対面する時、ある種の社会的立場
にいる人間や、その組織や、人間という生き物そのものについて、自分自
身の傲慢さも含め、ふと「一体ナニサマなのだ?」と疑問に思うことがあ
ります。その漠然とした思いを具体的に理解できたように思いました。
(フリーランス サービス関連職)
●monohodoismの趣旨はよくわかるし共感するが、正直言ってこの
「minohodoism]のネーミングが今一つしっくりこない。もっとよいものが
あるはずだと思う…。 (フリーランス 専門技術職)
●やや共感するところがある。そして以前からあちこちで言われていること
であり頭では解っている。社会全体にそこで止まっているのが現状だと思
う。そして 静かにではあるが 自分と向き合い 感じることを取り戻し
生きなおし始めている人がいることも実感し 自分もその一人だと思って
いる。 (自営業 その他)
●自分の「身の程」を探してみたいと思いました。これから新しい環境にな
るので。自分の身体に気持ちが良い事を行っていきたい(専業主婦(夫))
●頭の痛いことを言われているようで、反省した (派遣社員 事務職)