豆辞典タイトル


インディゴ(藍)

ジーンズといえば独特のインディゴブルーの色がなんといっても第一の魅力ですね。本来インディゴはタデ科の蓼藍、アブラナ科の大青、マメ科のインド藍などの植物に含まれる天然染料として使われてきたが、19世紀の終わりにドイツの科学者によって科学構造が解明され、合成インディゴが発明された。ジーンズの元祖であるLEVI'Sでもブルーデニムに天然インディゴを使用したという明確な事実はないようで、昔から合成インディゴが使用されたと思われる。合成インディゴは100%のインディゴ成分であることからピュア・インディゴとも呼ばれている。現在では色々なブランドから天然インディゴで染めたデニムを使用したジーンズも出されている。インディゴの語源は昔、インドで多く生産され、安価だったインド藍が交易品として世界中に広まったことによるとされている 。


色落ち

以前にデニム生地は縦糸にインディゴで染色した糸を使うと書いたがこの時に糸を染める方法としてロープ染色と呼ばれる染色方法を使う。
数百本の糸をロープ状に束ねインディゴ染料を入れた浴槽に何回も浸けていく。この方法で染色していくと糸の表面だけが染まっていく、芯は白く残る。ジーンズの色落ちの要因はこの表面だけ染まっている部分が色落ちしていき芯の白の部分が出てくる事による。


タテ落ち

ビンテージジーンズで色の落ち方がタテに線が入っているように色落ちしたもの。これは当時の紡績技術の問題で糸の太さにムラがあり太い部分が先に色落ちしてタテ落ちとして現れる。
現在ではこのタテ落ちを再現するため、わざとムラ糸を作りこのムラ糸を使用して織ったデニムで作っているジーンズも数多くある。現在レプリカタイプのジーンズはほとんどムラ糸を使用している。このムラ糸を作ってしまう日本の技術はすごいと思う。


生地の*糸番手(糸の太さ)

現在売られているレプリカタイプのデニムには縦糸に7番、横糸に6番のむら糸を使ったものが多いようです。但し、同じ番手の糸を使っていても生地を織るときのテンションの違いや、糸の原産地の違い、染めの回数の違い等で出来上がる生地の表情も異なります。
この縦、横1種類づつの、むら糸を使うだけでも色落感はよい感じになるがよりタテ落ち感を出すために縦糸に6.7.8番の3種類の、むら糸を使ったり横糸にも数種類の番手の糸を使っているメーカーもあります。この様に糸の番手だけでも様々な種類の糸を使って生地が作られているので一見同じように見えるデニムでも色落ちの表情は違ってきます。
但し、各個人の穿き方洗い方が色落ちに対して一番差が出ることは言うまでもありません。


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