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     アウトドア犬パンサのジーンズカジュアルライフレポート
         『犬のパンサのジーンズおもしろ話』vol.3

             1998・7・29(水)発行
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こんにちは!犬のパンサです。

カジュアルライフを追求するパンサとしては生き方が大切。
そこにひとつの形としてジーンズがある。今回は大きくカジュアルライフを考えて
みようと思うのだ。

ちょっと、今回は語ちゃうよ!デザイン論!
うちのママが見てきたヨーロッパのエコロジー&バリアフリー&マルチメディア
のことについてお話しようと思います。盛沢山なので今回はそのなかでオーストリア
(ウィーン)のフンデルト・ワッサーさんというアーティストについてお話します。

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<ウィーン市営集合住宅、
 フンデルト・ワッサーハウス。
 森でしょ!

<フンデルト・ワッサー先生だ!
 先生は日本びいき!
 フンデルトはハンドレット、百のこと。
 ワッサーはウォーター、
 水で百水というのだ。



知ってるかな?パンサも今回、ママに聞いて知ったの。

ママはこの人のアトリエで本人に逢ってきたんだって。
もう、80才くらいのおじいちゃんなんだけどキャスケットなんかかぶってカッコイイ
らしい。20年前はキチガイとまではいかないけど変人といわれて、取り合ってもらえ
なかったのだ。ずーっと前から自然と共に生きることをテーマにしてきて、ウィーンの
市営集合住宅を創ったときから注目されているフンデルト・ワッサーさん。

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<このタイルのまあ〜るい柱が
 素朴でやさしいネ!

<バッサーハウスは窓もぜ〜んぶ、
 違うぞ!
 玉葱頭は王様気分にさせてくれる!



すご〜いアパートで窓から木は出ているは、屋上は森のように木が繁っているは2階の
カフェも緑化されて、アパート全体が不思議な造形物になって、建物全体がなにか
有機的な、他のものとは異質で、流れるような動きが表現されているのだ。
ホームページでビジュアルは載せるとして、“自分の目で見て欲しい。パンサにも
見せたかったナ。”とママ。
とにかく、ヨーロッパ建築の伝統が息づくウィーンで他の建築物がおかしく見える??
本当に伝統的なヨーロッパ建築が、人間の暮らすべき家なのかと。
もしかすると、フンデルト・ワッサーハウスが私達の住むべき家なのではないだろうか!
と考えさせられるのだ・・・なんてね。

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<クンストハウス・ウィーン。
 美術館ではピカソ展をやっていた。
  クンストとはアートのこと。
 ギャラリーはワッサーさんの
 初期のものから展示。
  ペントハウスはワッサーさんの
 アトリエがある。
 屋上は土が入れられ庭に!

<クンストハウスのトイレ!



ウィーンから南へ車で2時間のところにブルマウという田舎がある。ところがそこに
92度の温泉が出たのだ!そこでデベロッパーのログナーさんはフンデルト・ワッサーさん
と組んでブルマウに大温泉リゾートを創っちゃったのだ。長期滞在型のスパですぞ!
そこには直線は存在せず、柔らかな曲線と緑に覆われた広大な丘があるのだ。
自然の中には直線はなく、すべて自然はやわらかな曲線で同じものは存在しないのだ。

パンサ、ブルマウで遊びた〜い!山あり、谷あり、自由自在だ。
♪丘を越え、行こうよ♪♪♪ラララ
でも、注意しないとモグラハウスでは中庭に落ちるかも!
楽しいぞ〜!

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<田園風景のなかのリゾート

<温泉だ!でも、36度でゆっくり、入って!



そこには様々な形の建造物があるけれど空から見ると一面、緑の丘とプールがあるだけ。
フンデルト・ワッサーさんは人間が生きるために地球上を変えてしまうのはしょうがない
としても、できるだけ自然に帰す事をしているのだ。
ブルマウの温泉リゾートは屋根が丘につながって緑化されている建物群で構成されている
のだ。

9<プールは室内から屋外につながる。

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<でこぼこな建物が続く。ガーデンなのか、屋根なのか?不思議!



ウィーン市にはフンデルト・ワッサーさんのデザインで、しかもダイオキシンをほとんど
排出しない世界的レベルのゴミ焼却場があって、ギャラリーやレストランを併設していて
市民の憩の場になっているのだ。普通ならゴミ焼却場はあまり、目立たせたくないと思う
んだけど、逆に市民の集まる場として楽しいコミュニティーになっているのだ。

それに、フンデルト・ワッサーさんに建築を依頼するウィーン市が偉い!
東京都庁をみても腹が立つでしょ!あんなもの税金使って、市民を威圧してるだけだ
もんネ。美しくもないし、楽しくもない!

だんだん、腹が立つので今日はこれまで。

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<床も柱も不揃い。色も様々。

<ウィーン市のゴミ焼却場。
 緑のところはレストラン。
  大阪でフンデルト・ワッサーさんが
 ゴミの焼却場をやるらしい!?




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そんな、こんなを考えているとき、ジーンズに触っていると心が安らぐ。
パンサはジーンズが何本も置いてある洗濯置場の屋根裏部屋で昼寝をするのが好き。
本藍のジーンズを枕がわりに。内緒だけどネ。
本当は屋根裏部屋にはあがちゃいけないの。
5カ月のとき、わざとウンコしてから、禁止されているの。
だから、内緒なの。

なにか、おもしろいテーマがあったら、メールください。
みんなで話しませんか。

犬のこと、ジーンズのこと、その他、なんでも、メール待っています。

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                                パンサ

                              ◆◆◆◆◆◆



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今回のジーンズ豆辞典では*リベット、*ネオバ釦を配信いたします。

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*リベット

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<ヒップポケットの隠しリベット

<リベット



リベットとはジーンズのポケットなどを補強するために附いている突起している丸い金具。
1870年にヤコブ・デイビスによってリベット付き衣料が考案され、リーバイス社との
連名で特許を取得する。その後リベットはジーンズと切り離せない大きな特徴となって
いる。現在では様々な種類のリベットがあるが一番大きな違いは打ち抜きタイプと打ち
抜かないタイプであると思う。素材も銅やスティール等がある。
リベットは頑丈なワークウエアーを作る目的で負担のかかる部分に補強の為付けられた
ものだが時代によって付ける場所等が色々変化してきている。
まず一番負担のかかる部分として前後のポケットが上げられるが前ポケットのリベットは
当初から変わらないのに対してヒップポケットは馬の鞍や家具を傷つけるとのクレーム
から隠しリベットになったり現在では特殊ミシンで糸によるバータック(カンヌキ)に
変わっていった。現在でもラングラーでは出っ張りのないスクラッチレスリベットを採用
している。ジーンズは5ポケットと呼ばれるようにもう一つウオッチポケットがあるが
ウオッチポケットのリベットは第2次大戦の時に政府による物資コントロールの勧告により
一時期取られている戦後まもなくウオッチポケットのリベットは復活したがこれは補強の
ためというよりデザイン的なものと思われる。
逆に股リベット(クロッチリベット)は廃止されてから復活されていない、これは縫製技術
の向上によることにあると思われる。現在はバータック(カンヌキ)が使用されているもの
が多い。股リベットのなくなった理由に焚き火をしていて股リベットが熱せられ大事なとこ
を火傷したからとの噂があるが、本当かどうかは別としてジーンズの歴史の中で非常に愉快
なエピソードである。


*ネオバボタン

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<ネオバ釦

ジーンズのフロントに使用する金属製のボタン。
素材はアルミ、銅、真鍮、鉄等色々ある。形は大きく分けて穴のないキャップ付きの
カバード型と中央に穴のあいているドーナツ型がある。多くのメーカーはオリジナルロゴ
を入れているが,LEVI'Sが第二次大戦時に政府による物資コントロールの勧告によりオリジ
ナルでなく市販のドーナツ型月桂樹柄のボタンを使用した為、大戦モデルのレプリカを作っ
ているメーカーはドーナツ型月桂樹柄のボタンを使用をしている場合が多い。


<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<ジーンズ豆辞典参考になったかな?
パンサ、もっと勉強します。


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